本当に効くダイエットサプリってあるのかな?
私は更年期に入って急に太り始めて、ダイエットサプリが気になるようになりました。
元は普通体形でダイエット自体に興味がなかった為、よさそうなものがあれば次々と手を出しました。
でも、瘦せないんですよね。
本当に痩せるサプリがあるか消費者庁のHPを参考に調べてみました。
サプリメント、以前は厚生省が管轄だったけど今は消費者庁が受け持っているんだね。
先に行っておくと、ダイエットサプリと言って医者の処方箋無しで手に入るものはすべて医学的な根拠のない「ただの食品」にすぎません。
いくら飲んでも痩せることは無いしお金の無駄です。
この記事は
- 市販品で本当に効くダイエットサプリを知りたい
- ダイエットサプリについて知りたい
- ダイエットサプリで起こった事故を知りたい
など知りたい人は読んでみてください。
本当に効くダイエットサプリはあるの?
夢を壊してしまって申し訳ないですが、市販品で「本当に効くダイエットサプリ」は有りません。
商品の宣伝を見ているとはっきりと痩せると表現してあるものも。
本当にこれだと痩せるんじゃないかと錯覚してしまうものも多くありますよね。
今まで買ったもので本当に痩せたことありましたか?
私はと言えば
「有名芸能人も飲んで痩せたって言ってるし・・・」と
穴が開くほど広告を見て買ってみたものの一度も痩せたためしはありませんでした。
冷静になって考えてみると「宿便がドバっとでて痩せる」とか「溶けてなくなる」なんてあり得ませんよね。
インスタなどでは有名人やインフルエンサーがサプリ等を顔の横に並べて投稿してるものはほとんどがステマ。
ステマとは・・・ステルスマーケティングの略で企業が金銭等をインフルエンサーや影響力があると思われる人に対し支払い、その見返りに宣伝してもらう広告形態のことで分かりやすく言い換えると「やらせ」です。
最近のユーチューブの間で入る宣伝なんかひどいですよね。
胡散臭くない宣伝が皆無でないですか?通常のメディアでは載せられないようなダーゲットを絞った悪質な宣伝が多いと思います。
こんな放置されたままになっていることに私は怒りを覚えます。
だからもし貴方が今後怪しいけど試してみたいななどと思った時に思いとどまって
「本当に価値あるものなのかどうかを知る方法」も探しました。
参考にしてもらえたらいいなと思います。
2022年9月追記:昨秋に施行された薬機法でひどいものは随分少なくなってはいますが、一部SNSでは野放し状態でやはり「うそ」をさもあらんかなと謳っているものも復活気味に感じています。
みなさん、騙されないで!
↑Instagramの広告ではこんな中国人が作ったと思われる広告もちらほらと出てきます。
サプリメントってそもそも何?
サプリメントと一口に言っても基準が曖昧でいろいろなものがごっちゃになってますよね。
定義がはっきりしていなくてあやふやなんです。
そして「市販のサプリ=医師の処方箋を必要としないもの」は食品なんです。
私も医薬品ではないことは何となくわかっていたけど、準医薬品?とか基準があって、薬に当てはまるのかと勘違いしてました。
医薬品(医薬部外品を含めて)以外のものはすべて食品に該当し、食品に対して医薬品のような身体の構造や機能に影響するという表示などは認められていません。
例外的に特別用途食品、特定保健用食品、栄養機能食品については限られた範囲で特定の栄養機能や保健機能を表示しても良いことになっています。
特定機能食品は「トクホ」と呼ばれてドラッグストアやコンビニなんかでも見かけることがありますよね。
*トクホのマーク
これら「トクホ」は特定機能食品である旨の明示をすることが義務づけられており、疾病の診断、治療や予防にかかわる表示をしてはいけないことになっているのです。
医薬品と健康食品の違い
医薬品と健康食品の違いは
- 製品の品質(有効成分量、有害物質の混入の有無)
- 安全性と有効性の科学的根拠(病気の治療、治療効果の根拠)
- 利用環境(専門職のサポート体制)
医薬品は病気の人を対象として有効性や成分などの安全性が検証されていて、医師や薬剤師の管理や指導に基づいて効果的に使用できる環境があり、万が一適正に使用していて重大な健康被害が生じた時は救済を図る制度(医薬品副作用被害救済制度)があります。
一方で健康食品の選択や利用は消費者に任せられていて、医薬品以外は救済措置も適用されません。
一口に健康食品と言っても安全性や有効性がしっかりと検証できているものがある反面、全く検証されてない製品や、医薬品成分が違法に添加されているものもあるのです。
漢方薬はサプリなの?
漢方薬は製品の品質が確保された医薬品に該当します。
GMP(Good Manufacturing Practice 適正製造規範 )に基づいて製造されています。
ただし栄養ドリンクと呼ばれるもので漢方のエキスが入ってると謳われているものでも実際には微量の成分が添加されているだけのものは漢方薬ではありません。
サプリメントの効果
一般的に市販で買えるものでECサイトや店舗等で購入できるサプリメントはほとんどが食品だという事ですね。
医薬品でもない食品に痩せる効果があるわけはありません。
もちろん中にはサプリ飲みながら適度な運動や、食事制限を組み合わせて痩せた人もいますが、市販のサプリで痩せる効果は無いと思った方が良いです。
過去にあったサプリメントによる健康被害
今や日本国民の4人に一人が何らかのサプリメントを摂取している時代です。特に女性で言うと更年期真っ盛りの50代は37.6%(引用元*厚生労働省2019年国民生活基礎調査のデータ)と最も高いという結果が出ています。
そしてそのすべてが確かな品質のものとは限らないから注意が必要です。
過去にはサプリメントによる死亡事故や重篤な副作用が確認されている事例も有ります。
何件か事例をあげてみました。
サプリの先進国と言われるアメリカでは頻繁に薬物による危険が取りざたされているがその中でも大きな話題となった2件を紹介します。
トリプトファン事件
アメリカ合衆国で1989年~1990年に被害1,500件以上、死者38名を記録した事件で当時社会問題になって騒がれた。
昭和電工の製造した必須アミノ酸「L-トリプトファン」を含む健康食品が原因で摂取した人の血中に好酸球が異常に増加して筋肉痛や発疹を伴う症例、好酸球増加筋肉痛症候群が大規模に発生した。
現在もはっきりした結論には至ってないが、被害者とは和解しています。
エフェドラ
アメリカ合衆国では2003年にMLBの現役選手がダイエットサプリとして服用した結果、熱射病で死亡。
エフェドリンは漢方医学で生薬として用いられる麻黄に由来する有機合成物質です。
気管支拡張剤や局部麻酔時の低血圧に対処するために使われる交感神経興奮剤。
ハリウッドの女優に人気とうたわれていたダイエット薬だったのですが、死亡者と100人を超える脳梗塞、心筋梗塞の副作用が報告されて何か国かで販売が禁止されています。
サプリによる日本での健康被害の事例
海外だけでなく日本でも盲目的な過信の口コミで広まって、死亡事故につながったものも有ります。
粉末ウコン
2004年、肝硬変を患っていた60代女性が毎日服用。病状が悪化して死亡。
薬剤性肝機能障害の原因の主要品の一つです。
天天素「天天素清脂こう嚢」
2005年 中国製のダイエットサプリをネットで購入
10代女性が死亡。
他にも眩暈、嘔吐、下痢、頭痛、のどの渇き等の健康被害が日本中で報告されました。被害報告は111人以上に上りました。
向精神薬のマジンドール、肥満症治療薬のシブラトミンなども海外で痩せると話題になり個人輸入されて被害者が出ています。
すごく怖いですね。なんでも信じて飲まないようにしなきゃね。
サプリメントを選ぶときの目安と選び方
もし薬以外で健康補助を目的としてサプリメントを選ぶ場合に注意するのは保健機能食品(トクホ)かどうかという観点で選ぶのも良いでしょう。
ただしトクホとは言え基本的には医薬品ではなく食品に該当します。
効果などに医薬品のような期待をすることは出来ません。
保健機能食品の種類は3つです。
- 特定保健用食品
通称トクホと呼ばれるもの。
専用のマークが目印です。
国が人での安全性と効果を審査して消費者庁長官が保健機能の表示を許可したもの。
- 栄養機能食品
既に人出の安全性が明らかになっているビタミンやミネラルなどの栄養素の含有量が国の定めた基準をみたしていれば既定の栄養表示ができる。
- 機能性表示食品
事業者の責任において一定の科学的根拠に基づいた機能性を表示したもの。
販売前に事業者が消費者庁長官へ届け出たもの。
許可ではなくあくまでも事業者の責任において安全性や機能性が評価されています。
トクホ以外のものは国の検査は受けていないので事業者の善意に任せるところとなっています。
フローチャートから科学的根拠に基づいたものであるかどうか導きだす
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所はトクホの検査をしている国の機関です。
そのWEBサイトに出ていたフローチャートに当てはめて検証するというやり方です。
興味のある方はこちらから ≫その情報は「確かな情報」ですか? (Ver.210415)
科学的根拠に基づいた製品であるかどうかのフローチャートでの当てはめ方が紹介されています。
人からの体験談や口コミではなく、その情報が確かな情報であるのかを判断するためには、はじめに、その健康食品の成分でひざの痛みが軽減したという研究成果があることを確認する必要がある。
研究の成果を発表する場には、「学会発表」と「学術雑誌」の2種類。
このうち、科学的根拠となるのは、学術雑誌に掲載された学術論文の報告です。学会発表とは、誰でも発表ができる一方で、専門家よる評価がされておらず、根拠としては不十分。
動物実験での成果を「○○の改善が見られた」などとうたっているものがあるが、人と比べると生物学的な違いがある為、同じような効用は得られるとは限らないので科学的根拠の質は低く、信頼度の高い情報ではない。
「○○を食べたら視力が良くなった」という食前、食後を比べただけでは十分とは言えず、本当に○○を食べたからよくなったか分かりません。視力の変化を食べたグループと食べてないグループで比較することが重要です。
学術雑誌に論文として発表された研究結果は、シェアされて他の研究者も次の研究へと積み重ねていきます。研究の積み重ねの結果同じような効用を示す報告が行われ信頼性が増していきます。
信頼できる口コミサイトを参考にする
サプリメントを買おうか迷っているときに必ずと言っていいほどみるのは「ランキング」だと思います。
ランキング1位だからと言って必ず良いものだとは限りません。
というか殆ど「サイトの都合で順位を決めている」ことが多いのであまり鵜呑みにしない方が賢明です。
@コスメは皆さん知らない人がいないぐらい認知度の高いサイトと言えます。
しかし忘れてならないのは会員との広告宣伝費で成立しているのです。
口コミに完全やらせがないとは言えないですよね。
おすすめなのは
ダイエットカフェ https://www.diet-cafe.jp/
口コミ投稿しないとランキングが見えないのですが、主催者がヤラセと判断した投稿は削除しているらしくある程度の品質が保てています。
ダイエットに効果があるとの口コミを見て海外から個人輸入した商品を飲んで取り返しのつかない結果になることも十分あります。
猛進的にダイエットをしている人の中にはサプリによる副作用がひどくても痩せていれば満足出来ている人もいるのが現状です。
一定の副作用が認められる商品はランキングから外す等の気配りが出来ている良心的なサイトです。
過去にダイエット表示で行政処分を受けた会社
例えば2019年3月にダイエット表示に根拠のない商品に消費者に誤解を与えるとして健康食品5社に一斉措置命令が発令されています。
今回が初めてではない会社も有ります。
摘発されても罰則が厳しくないので、多少の罰金を払っても十分に「ぼろ儲け」が出来るのです。
残念なことに現時点では悪質な業者が減ることはありません。
ちなみに2019年に一斉摘発を受けた業者は以下の5社
- ジェイフロンティア「酵水素328選生サプリメント」(ECと新聞折込チラシ、ポスティングチラシ)
- ビーボ「ベルタ酵素ドリンク」(EC)
- ユニヴァ・フュージョン「コンブチャクレンズ」(EC)
- ジプソフィラ「生酵素」(EC)
- モイスト「雑穀麹の生酵素」(EC)
自分の買った商品が入ってませんでしたか?
一般消費者の元には摘発受けたことすら分からないですね。
そのあと、表現をちょこっと変えて未だに販売してるものもあります。
サプリメントについてのまとめ
子供のころ田舎の祖父母宅へ遊びに行くと「養命酒」があって、小さなコップで分けてもらって飲むのが楽しみでした。
大事そうに毎日決まった時間に飲んでる薬だと思っていましたが、今思うとサプリのハシリですよね。
ほんの少量なので効果があるとも思えませんが、効くと信じて飲むと体調が良くなったと感じる「プラシー効果」(思い込みによる偽薬効果)で飲んでいたんですね。
市販のサプリメントで痩せることは無いので単なる気休めでしかないことを忘れないでください。
そしてダイエットでは
摂取エネルギー < 消費エネルギー
が大原則です。
少しづつでも体を動かすことでカロリー消費を促しましょう。
食べ過ぎにも注意ですね。
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