実はおばさんが痩せるには食事や運動以外に重要なことがある

若いころはだれしも自分が「おばさん体型」になるとは夢にも思わないもの。

おばさんと言われる年齢になってくると代謝も落ちてぽっこりお腹や二の腕のたるみが目立ち始めます。

しかも急に太るというよりは徐々に太るのでどうしてこんなに太ってしまったのか本人も分らないほど。

実は太ってしまった原因の一つで見落とされがちなもの、おばさんと呼ばれる40代50代の女性が痩せるためには食事や運動のほかにも重要な要素があるんです。

それが「ストレス管理」と呼ばれているもの。

この記事では更年期の女性に必要なストレス管理の方法や効果を分かりやすくまとめてみました。

ダイエットしても思うように痩せないと感じている人には、是非参考にしてください。

おばさんが痩せるには何が必要？

一般的に、「おばさんが痩せるために必要なもの」は

バランスの取れた食事で健康的な体重の維持をして運動もする、そして十分な睡眠と水分の補給が定番です。

皆さんもとっくにご存じだと思います!(^^)!

でも、近年特に重要で忘れがちな要素といわれているのが「ストレス管理」です。

4～50代の女性は閉経前後の更年期には情緒不安定やホルモンバランスの変化でストレスがたまりち。

女性ホルモンの分泌も減少して代謝が驚くほど落ちる上にストレスで痩せにくくなるなんて…！

しかし上手にストレス管理をすることで「痩せにくさ」や「体重増加」につながる要素を減らすことが出来て、ダイエットも成果が出やすくなるのです。

意外な事実！痩せるために必要なものはストレス管理

これまで語られてきた通説とは別に痩せるために重要な要素が

ストレス管理

最近の研究ではストレス管理はダイエットに与える影響が強いとしきりに言われるようになりました。

ダイエットと言えば食事を調整してカロリー摂取量を抑え、体重を管理するのが最も基本的な方法。

適度な運動は健康的な体重維持には欠かせない要素で、健康を保ち筋力を維持して心の健康にも影響を与えます。

ストレスが溜まっていたり、ネガティブなマインドではダイエット効果も半減するのです。

ストレス管理がダイエットの鍵になる理由

過剰なストレスを受け続けると、この機構が壊れてコルチゾールの分泌が慢性的に高くなり、これがうつ病、不眠症などの精神疾患、生活習慣病などのストレス関連疾患の一因となることが分かってきています。

ヤクルト中央研究所-コルチゾール健康用語の基礎知識より引用

コルチゾールは食欲を増進させ脂肪の蓄積を促進するなど体にさまざまな影響を与えるホルモン。

ストレスがダイエット及ぼす悪循環は以下の3つが考えられます。

ストレスが及ぼすダイエットへの悪循環を解説します。

悪循環①基礎代謝の低下

ストレスは血流を悪くして基礎代謝の低下を招きます。

エネルギー消費量が減って体重が減りにくくなります。

悪循環②食欲旺盛

ストレスで食欲が旺盛になる人もいます。

ストレスで食欲をコントロールできなくなってドカ食いしてしまいます。

もちろん必要以上のカロリー摂取は体重増加に直結しますね。

悪循環③睡眠の質低下

ストレスを感じると睡眠にも影響が出てきます。

充分な睡眠がとれないと体内のホルモンバランスが乱れて体重が増加することがあります。

ストレスと肥満に関する研究事例

心の持ちようとストレス管理が健康と体重管理に重要な役割を果たすということは、多くの科学的研究で示されています。

代表的な２つの論文を紹介しますね。

①はストレスで肥満になりやすいという研究で、②はポジティブな思考やストレス解消ができる人は精神的回復力が強くうつや不安障害を発症するリスクが低く、食生活も健全で肥満にもなりにくいという研究です。

①ストレスと肥満の関連性

肥満治療にはストレスマネージメント療法が有効

肥満症患者は日常茶飯事なストレスを紛らわせるために、過食・過酒に走ることが多い。これは日常茶飯事的なストレスは脳内セロトニン含量を減少させる一方、菓子や飲酒はセロトニン量を回復させ落ち着かせるからである。しかし、菓子も酒もカロリーがあり肥満を引き起こす。当方の肥満外来では、診察時に医師がストレスの原因を聞きだし、取り除くストレスマネジメント療法を併用している。

[PDF] 肥満治療の極意

ストレスと肥満の間の関連性についての研究です。

長期的なストレスは、過食など体重増加に寄与する行動につながる可能性があると示唆。

慢性的なストレスはストレスホルモンのコルチゾールを上昇させます。

コルチゾールは食欲を増進させ脂肪の蓄積を促進するなど、体にさまざまな影響を与えます。

論文の要約

②メンタルヘルスがその後の人生に与える影響

“The Impact of Resilience and Subsequent Stressful Life Events on MDD and GAD” – This study in the journal “Depression and Anxiety” (Southwick, et al., 2016) shows that mental resilience (a positive mindset and effective stress management) can help prevent the development of depression and anxiety disorders, which are often linked to unhealthy eating habits and weight gain.

Depression and Anxiety 2016

精神的なレジリエンス（前向きなマインドセットと効果的なストレス管理）が、不健康な食習慣と体重増加に影響のある「うつ病や不安障害の発症を防ぐ」のに役立つというもの。

ストレス管理と前向きなマインドセットが体重管理に重要な役割を果たす可能性があるということです。

この研究では1,000人以上の成人を対象に10年間にわたって追跡調査を行っています。

論文の要約

肥満をも阻止できる精神的回復力を高めることが、うつ病や不安障害の予防に大いに役立つのです。

ストレスを管理する方法や手段は？

前章での「ストレスがあると肥満になりやすい」や「精神的回復力が高い人は心の疾患や肥満になりにくい」との研究結果から、ストレス管理方法を調べました。

精神的回復力を高める方法

病気や肥満のリスクを低減できる精神的回復力を高める方法がわかれば即実践してみたいものですね。

実際に行動に移すのは難しいと感じる人も、できないからと言って何もしなければいつまでたって成果は0です。

今日から意識して、できるところを改善していきましょう。

ストレスを効果的に処理する方法

精神的回復力を高めるのにストレスを効果的に処理する方法を見つけると良いようです。

ストレスっていつ来るかわからないし、突然襲い掛かってくることもあります。

どれも良く聞く解消法で難しいものではありませんよね。

自分に合ったストレス解消法を見つけて、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

ストレスは体重増加の原因となるだけでなく、心臓病や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めます。

ダイエットに限らず、健康的な体重を維持するためにストレス対策を心がけることが重要ですね。

まとめ/おばさんが痩せるにはストレス管理の意識を取り入れる

ストレスがダイエットに大きな影響を与えるという事実を認識して、ストレス管理の意識を取り入れてみてください。

心地よいリラクゼーションを取り入れることで驚くほど体重管理が楽になるかもしれません。

新たなダイエットの形、ぜひ体験してみてください。